スポーツによる日のけが@
ふきぬけ骨折

  目を強打、「複視」に注意
 最近のサッカーブームや野球、ゴルフとスポーツが盛んになるとともに、けがをする危険性も高くなってきています。
 年齢も、やはり10歳代が最も多く、学校でのスポーツ活動による事故が目立ちます。
 また、スポーツの種類と目のけがとの関係を調べてみますと、野球(軟式、硬式)、サッカー、テニスが最も多く、次いでバレーボール、バスケットボール、バドミントンなどがこれに続きます。意外なことには、硬式よりも軟式野球ボールによるけがの方が重症になる場合が多く、サッカーボールによるけがも重症になる場合が非常に多いので、注意が必要です。
 また、ボールによるけがでは、眼球だけでなく、目の周りの骨の骨折を生じることがあります。今回は、目の周りの骨折について説明します。
 目の周りには、目を動かすための筋肉や脂肪があり、顔の骨のくぼみに収まっています。このくぼみは、いくつかの骨がつなぎ合わさってできていますが、全身の骨の中では大変薄く、一番薄い所では0.5ミリから1ミリの厚みしかありません。この場所に外から瞬間的に強い力が加わると、骨折を生じます。
 特に、目の周りの骨のすぐ下の所は、上顎洞 = 副鼻腔 = という空洞になっているため、骨折しやすく、骨折した場所に目の周りの筋肉や脂肪が挟まり込んでしまいます。
 これを「ふきぬけ骨折」と言います。
 目の周りの筋肉や脂肪が挟まり込んでしまうと、目が動きにくくなります。特に、上を見る時にけがをした方の目が動きにくいため、物が二重になって見えます。
 これを「複視」と言います。
 ひどい場合には手術が必要になりますが、この状態で放置していると、複視が残ったままになってしまいます。
 スポーツをする時は、目のけがをしないように注意するとともに、硬質プラスチックでできた「安全めがね」を装用するなどの安全対策が必要です。目を打った時は簡単に考えずに、必ず専門医の診察を受けて、異常がないか調べてもらうよう心がけましょう。              
 
大澤 英一   

                                
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